【お知らせ】オンライン番組「知られざるギリシャ系難民」に出演します(2022年11月16日夜)

来週の水曜日(16日)の夜(20時30分から)、論壇チャンネル(オンライン放送局)「ことのは」の番組にインタビュアーとして出演します。今回も特番扱いということでライブ放送は無料で視聴することが可能です。
2022年11月16日(水)20:30 〜 22:00
 「知られざるギリシャ系難民:ウクライナ戦争のミッシングリンク
(リンクは後日、貼ります!HPを随時ご確認ください!)
次のリンクよりご覧ください!
 

www.youtube.com

(番組の概要)

ロシア・ウクライナ戦争は激化の一途を辿り、エネルギー・食糧問題は全球的な影響を与えているいま、もはや当事者国だけでこの情勢を考えるのは不可能です。一部の論者が言っている通り、戦争の鍵がEU諸国の動きにある以上、日本語や英語圏に限らない、もっと多元的な視角が求められています。
そこで秋期からの「スラヴ・ユーラシア特番」は、これまで通り(時局的な情勢を追うのではなく)長い歴史的な射程をそのままに、そしてヨーロッパの周辺諸国との関係からこの戦争を考えていくことになります(このようなアプローチは世界でも珍しいでしょう!)。
第5弾となる今回は、近現代ギリシャ文学者の福田耕佑先生(京大文学部非常勤講師)をお呼びして、ギリシャ難民をめぐる歴史と文学について語っていただきます。なぜ「ギリシャ」?と反応される方がほとんどかと思いますが、実は「マリウポリ」の戦火から逃れる難民には少なくないギリシャ系の人々がいるのです(そもそもこの地名自体がギリシャ語に由来!)。
「ロシア」と「ウクライナ」で語られる戦争がその実、見えないところに歪みをもたらしていること、そして故郷を追われ、別の地に定住する過程で、悲喜交々の経験が生まれ、歌と文学が生まれていること。日本にとっても「難民」はこれまでも、そしてこれからも他人事ではないということ。
こうした問題を考えるべく、コロナ禍のなかで数年間、テッサロニキで研究生活をされた福田先生にインタビューします。​本邦初公開の情報が盛りだくさんです!
福田先生は、ギリシャ語(そして最近はトルコ語の)の翻訳・論文を矢継ぎ早に出すだけでなく、文学者ニコス・カザンザキスギリシャナショナリズムについて大変充実した博士論文を仕上げた方です。そして私にとっては数年来の共同研究者でして(というか私がおんぶにだっこなのですが…)、語学・神学・哲学など昔から多くのことを勉強させてもらっています。
 
皆様の来場をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。